2021年2月8日 (月)
近所の散歩・・・勧修寺の巻
日曜日の昼下がり、拙宅から歩いて半時間あまりの山科・勧修寺へ散歩しました。
いわゆる“醍醐のエリア”で、すぐ近くに世界遺産の醍醐寺、随心院があります。
勧修寺は、醍醐天皇が昌泰3年(900年)に創建された真言宗山階派本山の門跡寺院です。
昔は天皇家から法親王(皇室の男子が僧籍に入った場合の称号)が入寺されていました。
池と庭園で有名なお寺です。
元禄10年(1697)に明正天皇が宸殿を下賜されました。
明正殿の軒下の横木は中央がケヤキ、左右は杉の巨木です。
欄干の曲木は自然な木から切り出しています。
梅の木と「さざれ石」(「君が代」に登場する石)です。
庭園は「勧修寺氷池園」と呼ばれ、「氷室の池」を中心に造園されています。
平安時代は毎年1月2日にこの池に張る氷を宮中に献上し、その年の五穀豊凶を占いました。
遠方に尖って見えるのは、千年杉の老木です。
この池は、夏は蓮が開花、冬は水鳥の群れが飛来し、素晴らしい自然を満喫できます。
お寺の受付でパン屋さん提供のパンくずを頂き、蓮池の鯉や水鳥に餌をやりました。
冬枯れで観光客は少なく、鯉の冬眠状態でゆっくり集まってきました。
実にのんびりとした風情ですね(^_-)-☆
観音堂です。
観音さんが優しく微笑んでおられました。
空海さんです。
四国八十八ヶ所めぐり
これは八十八ヶ所の霊石を敷き詰め、これを踏むと八十八ヶ所巡りをした効能があるそうです。
私も霊石を踏んで、何十ヶ所か巡礼した気分になりました。
しかし、これは八十八ヶ所を巡礼の旅にでないといけないなって思いました。
この霊石を踏んだ人は私と同じようなことを自覚し本格的な巡礼の旅にでるのでしょうね。そういう意味で、この霊石は正に「試金石」であります(^_-)-☆
本堂(重文)は台風で傷み大修理中です。
宸殿と書院を取り巻く平庭は優美で、氷室池と双璧をなしています。
書院の梅の古木(親子三代の梅の木です。)
水戸光圀公が寄進した「勧修寺灯篭」です
ハイビャクシン(ヒノキ科)は地を這うように繁茂する常緑灌木で樹齢750年と言われ、我が国の名木として有名です。
水戸光圀公の石像
愛嬌がありますね(^^♪
勧修寺を出るときに掲げられた喝
勧修寺は蓮で有名です。
蓮はインド原産で、多年生の水生植物で地下茎は蓮根(れんこん)で、美味ですねぇ・・・
勧修寺さんは、多くの重要文化財の古文書などがあり歴史の宝庫です。
京都の山科は、旧市街の東山連峰のトンネルをくぐってさらに東側にある京都市の郊外で、昔は山科村といわれた田園地帯、44年前に東山区から山科区に分区されました。
拙宅の周辺は、歴史の豊かなエリアで文化財も多く点在し、山科はのどかないい地域ですね。