2021年3月15日 (月)
2021西陣織大会で受賞しました。
先週の金曜日、西陣織工業組合主催の「2021西陣織大会」(西陣織のデザイン、織技術の競技会)が開催されました。
今年は、コロナ禍で審査は「みやこめっせ」で厳正に行われました。
◆西陣織美術工芸あさぎは応募し、めでたく「日本絹人繊織物工業会・会長賞」を受賞しました。
実はこの帯は4通りの見せ場(帯の太鼓柄)があります。
その1.能衣裳の蔓(かずら)帯
その2.正倉院の宝物楽器
その3.国宝蒔絵
その4.東照宮格(ごう)天井図です。
塚喜商事㈱あさぎ事業部がこの7年間、毎年頂いた受賞の表彰状(下は昨年の賞状)
このアワードは「西陣織あさぎ美術館」に展示しています。
◆西陣織あさぎ美術館の風景
「黄金と絹の茶室」(橋口新一郎先生の制作)
「日月山水図屏風」(金剛寺さんの国宝の屏風を西陣織で表現)
只今、小倉百人一首(尾形光琳の作)を西陣織で企画制作中です。
◆円山応挙の「雪松図」のミニ屏風(国宝、三井記念館所蔵)
応挙の「雪松図」を西陣織で織りあげました。
裏面は応挙の「雨竹風竹図屏風」(重文)と「墨梅図」より梅と竹を織り上げ、松竹梅の帯にしました。
松梅竹が格調高く表現されています。
◆「西陣織美術工芸あさぎ」の丸帯の制作工程は・・・
① 図案作成(いわゆる骨絵の作成)
② 織物設計図(いわゆる紋意匠図)
③ 1800口ジャガードによる製織
織工房の2階まである巨大な織機が世界最高峰の1800口(たて糸が1800本ある精密織り)ジャガードです。
純金で織られた丸帯
左は酒井抱一の「桜図楓図屏風 十二ヶ月花鳥図」、右は尾形光琳の「紅白梅図」(国宝)の丸帯です。
「西陣織美術工芸あさぎ」は、図案、織物設計図、絹糸・金糸の手配、1800口織機20台を保有・稼働し、多くの熟練した職人さんまで一貫した生産管理を行っています。
「西陣織あさぎ美術館」ではこうして織られた作品を展示しています。
是非、ご覧ください。