喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年4月21日 (水)

福井の永平寺さんにお参りしました。

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福井県の山中に禅宗で有名な曹洞宗・大本山の永平寺があります。
鎌倉時代の創建で800年ほどたつ巨大な古刹です。
まず門前の蕎麦屋で腹ごしらえをしてお参りしました。

清々しい冷気があります。


4月というのに残雪があります。

永平寺には凛とした張り詰めた空気感があります。

永平寺の堂塔伽藍の配置図です。

道元禅師(Ⅰ200-53)は比叡山で修業し、さらに建仁寺の栄西の弟子の明全に師事しました。
23-27歳の時、南宋の寧波(ニンポー)の天童禅寺で禅の大悟をします。

3年前、NPO三方よし研究所の有志7名が、中国研修ツアー「華僑:寧波商人に学ぶ」に出かけました。
中国の大金持ちの6割は、沿海3省・・・浙江省(寧波、杭州など)、福建省、広東省・・・の出身者で、この地域は世界で活躍する華僑の故郷でもあるのです。
この訪中の折、念願の天童禅寺を訪問し、道元禅師の足跡を尋ねました。
天童禅寺に道元さんの肖像ポスターを発見しNPOメンバーともに感激を味わいました。
800年前に道元さんはここで修業に打ち込んだのだ・・・

道元の帰国後1234年、比叡山の天台宗は曹洞宗の台頭に脅威を感じ弾圧します。
1244年に道元は京都から遠い越前の地に永平寺を建立し、10年後に没します。

傘末閣の天井画です。

西陣織美術工芸あさぎは、この豪壮な天井画を織り上げています。
実に美しく西陣織あさぎ美術館での逸品になっています!(^^)!

80代目の貫首(現役)、南澤道入猊下(1927-)、寺の長男に生まれ、宗門の駒澤大学を卒業

山門

仏殿


永平寺には修行僧160名がおり、若い雲水がきびきびと修業されています。

法堂

大庫裏院の韋駄天です。

ここでは10名の雲水が山内の人の賄(まかない)の食事を作ります。

山門


雲水がここを通るのは人生で2回、入山の許しを得るとき、修業の後、下山するときです。
神聖な門で、特別に意味があります。

門は四天王が祀っています。

永平寺では多くの学びがありました。

清らかな気持ちになって永平寺詣りでした。
たまには、人里離れて清浄の地で豊かな心になるのはいいものですね。