喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年6月2日 (水)

私の道楽・・・・

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私の好きなものは古い家、骨とう品、美術品のたぐいです。
爺さんクサイと言われようとジイさんだから当然であります。
最も好きな小品をいくつか紹介します。

「ヴェールをかぶる女性」藤田嗣治(1886-1968)

フランスに帰化したレオナール・フジタは素描(デッサン)をことのほか重要視しました。「線で描くことは吾等日本人のもっとも得意とすべきことで、私も西洋人に勝ち得るだろう」と述べたくらいです。
この絵は、墨と毛筆で描いた藤田の渾身の作品です。
フランスで高く評価されたレオナール・ツグハル・フジタの面目躍如たるところでしょう。

「ヴァイオリン弾きの少年」マルク・シャガール(1887-1985)

ロシア生まれ(ベルラーシ、ユダヤ系)で、23歳でパリに行き、キュービズムの影響を受け、ナチス迫害を受け、やがて愛に満ちた「超自然主義」の作風になっていきます。
シャガールの愛と夢にあふれた作品は大好きで、弊社に何点かあり異彩を放っています。

「ベネチアの太陽」絹谷幸二(1943-)

2年前に家内とイタリア小旅行をし、ベネッチアを訪問しました。
絹谷幸二先生の底抜けの明るさ、愛が燦燦と輝く絵はいつも元気と勇気を与えてくれます。

花瓶「エスカルゴ」ルネ・ラリック(1860-1945)1920年頃の作品

我が家のクリスタル好きは、祖母のギヤマン好きに影響されているのでしょう。
ガラスは、江戸時代に「びーどろ」(ポルトガル語)といわれ、やがて明治時代に「ギアマン」(もともとはダイアモンド)といわれ珍重されました。
祖母はギアマンの重いガラスコップや蜂蜜の瓶やなどを好み、幼い小生はその妖しい重いガラス器に憧れました。
このエスカルゴはオパルセント技法で作られた大きなカタツムリのデザインです。

カクテル・シェーカー「トメリー」ラリック、1918年の作品

シェーカーの3つの部品、トップ、ストレーナー、ボトルからなります。
ブドウの実、蔓(かずら)を彫刻しており、「トメリー」は白ブドーの産地名です。
このシャーカーはガラス器で大変に重く実用には耐えないでしょうね。
小生のような非力者がこれを振り回すと、客人の頭にぶつけて殺人事件になりかねませんね(^_-)-☆

「シュザンヌ」ラリック、1925年の作品

この作品を見る度に、ジュディオングの「魅せられて」の音楽が小生の頭に鳴り出します♬
オパルセント技法に衣裳のドレープが波のように彫刻されています。
シュザンヌは旧約聖書に登場する美女ですが、モデルはラリックの制作を支えた愛娘だともいわれています。

「白磁緑夕顔彫文面取」井上萬二(1929―、人間国宝)

我が家の蔵には先祖代々が好んだ有田焼の磁器が色々あり、白磁・青磁を特に珍重しました。つまり花を活ける時の青磁の花瓶は別格扱いで、お正月や来客のある時はいつも青磁か白磁でした。
幼いときの思い出から、有田焼きとりわけ青磁・白磁への敬愛の念があります。
さて、井上萬二は、有田の酒井田柿右衛門工房で白磁制作をしました。
そしてアメリカに留学し苦労して白磁を極め人間国宝になった大名人です。
井上萬二氏の作品、井上家の親子三代の作品のモーニングカップなど愛用しています。

「備前線文大壺」藤原雄(1932-2001、人間国宝)

この偏壺(楕円の口)は備前焼の大壺で、ツカキスクエアに来られる欧米人の興味を引き、「オーワンダフル!」と言われます。
藤原雄の父の藤原啓(1899-1983)は頑固な明治気質で息子を容赦なく鍛えました。
雄は生まれつき視力が右目は0,03、左目は全盲でしたが健常者として小学校に行き、大変苦労しました。
伝統ある備前焼で大胆な作品を作り苦労の末、父と同じ人間国宝となりました。
昔、藤原家の窯場を訪問したとき、藤原和(雄の息子)の奥さんに暖かく迎えて頂きました。

「無題」上田順平(現代作家)

彼は大阪出身のユニークな芸術家で、この埴輪犬(?)はツカキスクエアの玄関の番犬です。
朝早く出勤すると、このウンコじゃなくワンコは私の指をくわえて挨拶します。
ワンコは、腹は空っぽ(空洞)って、いつも柔和な表情をして、理想的な人(犬)物像であります。

 

後記
「変なオジサンの似顔絵」書き手判らず(‘;’)

このへんな顔、中国企業家にはけっこう有名な「三方よしのオジサン」であります。
6月に入り、急に「三方よし講座」の注文が入ってきました。
中国とのZOOM講座や、女性経営者、大学などです。
世のために頑張りま~す(^o^)丿