2021年7月30日 (金)
伝統の加賀友禅の競技会が開催されました。
9月28日、金沢にて、「第39回、加賀友禅女流作家競技会」が開催されました。
酷暑の金沢駅です。
金沢城の前にあるホテルKKRが会場です。
開会のご挨拶です。
左から、加賀染振興会の住田理事長、中町博史審査委員長、挨拶は主催者の京都和装㈱の社長(小生)右手はさが美・形部社長様です。
今回の競技会のテーマは、「重見天日」(ちょうけんてんじつ、ふたたび太陽を見る=コロナが過ぎて明るさが到来するの意)。
作家さんの意欲と生命力に溢れた力作が沢山、出品されました。
司会進行は高木次長(京都和装)
最優秀賞は中正享子先生
優秀賞は、松島由美先生
市川忍先生、矢花博呂美先生らが受賞されました。
受賞作家を代表しての謝辞、中正享子先生
永年のご苦労と美への強い意欲を感じるご挨拶でした。
さて、受賞作品は・・・
◆最優秀賞、中正享子先生
福井の滝を写生され、やがて来る明るさを表現されました。
◆優秀賞、松島由美先生・・・清冽
◆優秀賞、一川忍先生・・・栄華
◆シンフォニー部門、矢花博呂美先生
加賀友禅は「格式の高い晴れ着」ですが、「街着としておしゃれな加賀友禅」の新分野をシンフォニー部門として6点の出品がありました。
この作品は、ツワブキを紋意匠の白生地の上に友禅されました。
◆さが美賞、瀬端由美子先生・・・なみあい
左は、形部社長さん(さが美)
さらに、藤田美紀先生の「明日は咲こう」」が入選でした。
◆全部で20点の力作が競い合いました。
奥田雅子先生・・・いろどり
田野美恵先生・・・グロリア
どれも素晴らしい作品ばかりです。
後記
毎年、女流作家の先生がたの熱い戦いです。
写生に明け暮れ、花鳥風月を絹の白生地に友禅をさして作品を創作されるのは、永年の研鑽の賜物です。
コロナ禍の中でも、産地の皆さん、作家の先生がたのご尽力のおかげで今年も無事に開催でき、本当に有難くうれしく思います。
ありがとうございます。