2021年8月19日 (木)
孫と一緒に博物館へ(^_-)-☆
京都のお盆の風物詩「大文字の送り火」(8月16日)の日に京都国立博物館に出かけました。
この日は休館日ですが、「子供と大人のペア招待」の抽選に当たり、孫のこうちゃんとジイジと二人で出かけました。
後のレンガ建は、明治30年(1897年)に建てられた「明治古都館」です。
今日の博物館の展示テーマは、「京の国宝」です。
「平成知新館」が会場です。
実は、こうちゃんは、「京の国宝」へは、先日、家族(大二郎家4名)と一緒に博物館に来て今回で2回目ですが、ジイジと一緒に来てくれました。
優しくて勉強好きな中一の少年です。
明治維新の混乱で、廃仏棄釈によって寺が荒廃して寺宝が流出し、神社も伊勢神宮へ権限集中で有名な多くが疲弊し、美術品の海外への流出が増えました。
これに対し、岡倉天心やフェノロサの意見もあり、日本の文化財保護の活動が明治以降に急速に芽生えてきます。
これは明治政府の文化財への太政官の文化財行政の古文書です。
日本中に国宝は1100余点ありますが、国宝の選定や保護の経緯が解説していました。
京都・奈良に密集する寺社仏閣、公家、旧家の文化財について気運が高まりました。
実は、小生と家内は国宝マニアで、数十年前に夫婦で京都・奈良の国宝の古寺を探訪し、国宝の半分位は制覇(?)しました・・
長谷川等伯の秋草図屏風(カタログより)
桃山時代の豪壮な松と秋草で、今回の展示作品の中で小生の一番のお気に入りです。
等伯の永遠のライバル・狩野永徳が急逝し、長谷川等伯へ妙法院の襖絵(ふすまえ)の注文が舞い込んだという渾身の力作です。
五智如来坐像(カタログより)
拙宅の近所になる安祥寺の仏堂です。(京都国立博物館に寄託)
安祥寺は、今では小さなお寺ですが、こうちゃんの家から安祥寺川を15分歩くと拙宅につきます。
その我らの安祥寺にこんな巨大仏が五体(五智如来)も国宝で存在したとは驚きました(‘;’)
二十八部衆立像 婆籔仙人とマゴラ(妙法院)
このリアリズム素晴らしいですね・
宗峰妙超墨蹟「関山」道号、(妙心寺)
この雄大な文字は禅宗の心を感じます。
釈迦如来像(赤釈迦)神護寺
文化財の消失と復興
金閣寺の消失と再建
奇跡的に難を逃れた金閣寺の頂上にあった「鳳凰」です。
文化財の修復、再建は大変な事業ですね。
模造・・・これは古い文化財を参考にして昔の材料と技法で再現して、「技術を伝える」ためにされる国家的事業です。
文化財の復元にたずさわる職人さん(伝統技術の伝承者協会)
非常に奥深い体系的な勉強になりました。
こうちゃんは1時間半、実に熱心に吸収しました。
満足のこうちゃんです。
博物館から帰りに二人で「ハイアットリージェンシー」のカフェでケーキとコーヒーセットを食べました。
人生の至福のひとときでした・・・・