2021年10月15日 (金)
思い出深い「町並み保存地区」への訪問
町並み保存地区(正式には重要伝統的建造物群保存地区)は、1975年(昭和50年)に公布され現在123か所が指定されています。
我々の先祖の地、五個荘金堂地区は、1998年(平成10年)、町並み保存地区に選定されました。
思い出深い場所をいくつか紹介します。
◆秋田県仙北市角館(武家町)
角館(かくのだて)は、1620年に佐竹北家に編入された城下町で、中級武家屋敷地が江戸時代の風情をそのまま残しています。
4年ほど前、「登録文化財所有者の会」(略称;登文会)の全国・登文会の役員会を秋田の強首温泉の樅峰苑(登文会の会員)にて行いました。 役員と一緒に温泉につかって雑魚寝をした思い出があります。翌朝、角館へ行き早朝から清掃が行き届いた町並みと屋敷に感動をしました。
◆群馬県桐生市桐生新町(製織町)
江戸時代から絹織物の産地として栄え、近世以降、主屋、長屋、蔵、のこぎり屋根工場など多種多用な伝統的建造物が残ります。
「NPO三方よし研究所」の研修バスツアーで滋賀から大間々(群馬)まで走り、近江商人の足跡を訪ねました。地元の近江商人の子孫の方々に大歓迎を受け感激しました。
◆名古屋市有松(染織町)
慶長13年に東海道沿いに尾張藩によって開かれました。絞り染めが考案され、以後、有松絞(ありまつしぼり)として人気を博しました。間口の広い絞り屋の家並みが続きます。
「愛知・登文会フェスタ」に参加の折、登文会のメンバーと一緒に研修に有松へ行きました。
有松絞りの元祖といわれる竹田庄九郎商店を訪れ、折角、行ったのだから当代の竹田庄九郎さんへ挨拶を申し出るとお茶室へ通して頂き、色々なお話をしたのが印象深いですね(^o^)
◆南丹市美山町北(山村集落)
京都府の中央部に位置し、かやぶき民家が密集する。石垣で固めた階段状の屋敷が連続し山林や社寺が歴史的風致を形成しています。
「京都・登文会」の研修ツアーで訪問しました。 かやぶき職人さんからレクチャーを受け、非常に勉強になりました。
◆伊根町伊根浦(漁村)
京都府の日本海に面する丹後半島東部に位置する漁村。舟屋、主屋、蔵など伝統的な民家が続きます。青島、伊根湾を囲む「魚つき林」(保安林)の周辺環境は特徴的です。
6年ほど前に、有恒会京滋支部(大学の同窓会)のバスツアーで来ました。夫婦同伴50名で伊根の舟屋の見学にきました。そのあと舞鶴の海軍の資料館やイージス艦の見学をし思い出深いですね。コロナ期に大先輩が逝去され悼まれます。
◆朝倉市秋月(城下町)
福岡県山間部、元和9年(1929)に黒田長興を藩主とする秋月藩の城下町。近世からの武家屋敷、町家、社寺建築がよく残ります。
福岡の登録文化財の保持者である井村さんの本宅が秋月にありお邪魔しました。
秋月藩の情緒豊かな風情がありそのたたずまいは感銘深いものがありました。
◆有田町有田内山(製磁町)
佐賀県西部にあり江戸時代から磁器生産の町として有名。積み出し港の「イマリ」(伊万里)の名前で欧州で知られ、窯元の屋敷や商家、洋館が並び独特の景観を作っています。
家内と有田の柿右衛門工房や今右衛門工房を訪ねました。
人間国宝から雑器まで色々な陶磁器があり、大いに楽しめました。
◆近江八幡市八幡(商家町)
滋賀県にあり、天正13年(1585)に豊臣秀次により城下町として開かれました。築城以来、碁盤の目に町割りが作られ八幡商人の本宅が軒を連ねます。
近江八幡市は、祖母の実家(尾賀亀)があり、祖父母夫婦に子供がなく祖母の実家から父(四郎:5代目喜左衛門)が中学入学と同時に塚本家の養子となりました。
小生は八幡商人である父の実家や父の兄弟(叔父)の家へよく遊びに行きました。
祖母・父の思い出が詰まる近江八幡は実に懐かしい町であります。
◆東近江市五個荘金堂(農村集落)
滋賀県の湖東平野の中央部にあり、陣屋を中心に三方に寺が配置されている。近江商人の本宅群と伝統的な農家住宅があり、寺社と周辺の水田が一体となり歴史的な風土を形成しています。
近江商人発祥の地でして知られ、近江商人の「三方よし」理念が浸透している。拙宅の先祖の家があり8棟が伝統的建造物に指定されています。小生は小学6年生までここで育ち、幼馴染やお世話なった方々、先祖代々の寺社があり、先祖の家を大切にしています。