2021年11月8日 (月)
幼い頃の思い出、故郷へささやかな恩返し
私の生まれ故郷は東近江市五個荘です。
ここは近江商人の発祥の地でもあります !(^^)!
そんな由緒から、五個荘町立(現・東近江市立)近江商人博物館が設立されました。
その向かいに五個荘小学校があります。
小学校は長屋門があり鉄筋コンクリート校舎ですが総瓦ぶきで昔風の建物になっています。
私たちの小学校は町立「南五個荘小学校」で一学年に2組あり、木造のがっしりした校舎で講堂、玄関、作法室は立派でした。
さて、文化の日は近江商人博物館のあじさいホールで表彰式がありました。
小椋市長の祝辞です。
東近江市は八日市市、五個荘町、永源寺町、愛東町、湖東町、能登川町、蒲生町が7市町が合併した町で、琵琶湖から三重県まで続く広大な市となりました。
人口11万2千人で、滋賀県の人口ランニングは、34万人の大津、14万人の草津、11万人の長浜、彦根、東近江と続きます。
今日は、小椋市長から感謝状を頂きました。
小椋正清さんは永源寺出身で「木地師の里」の昔からの家柄で、市長も3期目ですっかり仲良しになりました。
私は、昔からお寺、神社に寄進をしていますが、ここ20年位は毎年、近江商人博物館へ色々な器具・備品を相談して制作し寄付をしています。
近江商人のマスコット・キャラクターの天秤棒の「てんちゃん」の着ぐるみであったり、千両箱の復刻版(持ち上げ体験用)や、昔の小判や銭、近江商人の体験用の衣裳とチョンマゲ、など時代に合わせて学芸員さんと一緒に考えて一生懸命作りました。
今年は、コロナ明けの博物館への来館者用のモバイルによるビデオガイドのシステムです。
藤田教育長からの祝辞
刀匠の北川正忠さん(五個荘平阪町)は、高松宮賞(現代の刀剣の最高位)を3年連続受賞され東近江市から賞を頂かれました。
毎年、北川さんと一緒に記念撮影をして仲良しになりました。
画家の中路融人先生(故人、お母さんが五個荘生まれ、近江の水田や琵琶湖を描かれた)ともよく一緒になり親しくさせて頂きました。
先生は自作の絵画を寄付され博物館の3階が中路融人記念美術館となりました。
素晴らしい方々と仲良くなれるのは望外の喜びです。
せっかく五個荘に帰ってきたので五個荘金堂町(町並み保存地区)を散策しました。
大城神社(菅原道真公を祀る)
馬場にある安福寺(天台宗)と神輿(みこし)蔵
お祭りの日は、ここから神輿と大太鼓、大鐘が出て、大城神社に向かいます。
若衆は近江商人の旅姿(きものに角帯、手っ甲脚絆に尻からげ)で神輿を担ぎ、旦那衆は山高帽子に羽二重紋付に袴(はかま)を着て、革靴を履いて扇子で神輿を誘導します。
まるで明治・大正時代の装束なので、カメラマニアがたくさん集まって撮影大会になっています。
昔、祭りの日はアイスキャンディー、ラムネなどの屋台がたくさん出て、農村の最も賑やかな日で、子供たちは喜々として走り回っていました。
寺前通りです。
浄栄寺(浄土宗)と弘誓寺(浄土真宗、本堂は重文)が並びます。
大城神社の前にある花文造園の社長の山村文志郎君(私の同級生の「ぶんちゃん」)の家です!!
彼は甲斐性モンで、滋賀県の造園業界でのドンです。
五個荘には幼馴染がたくさんいて、私のパラダイスです(^_-)-☆
近江商人屋敷の外村宇兵衛邸です。
その前が拙宅(先祖の家)です。
私は近江商人のこの家で育ち、祖父母、両親、兄弟に囲まれ、お寺・地域の人からしつけられ、小学校でしっかり教育され、この地のご恩は忘れられません。
今日は自宅には寄らずに、京都へとんぼ返りです。
五個荘金堂町の水路(掘割り)には大きな錦鯉が沢山泳いでいます。
ここは昔、大和郡山の柳沢藩の領地(飛び地)で、五個荘で錦鯉の品評会(大和郡山市は錦鯉、金魚の名産地)があり、両市の友情の証に立派な錦鯉がたくさんおります。
故郷はしみじみといいものです。
五個荘がいつもまでも変わらぬ姿(伝統的建造物群)、変わらぬ人情(三方よし)、変わらぬ人たち(長寿)であってほしいと願います。