2021年11月18日 (木)
仮想現実の世界
旧・日本銀行京都支店は、明治39年(1906年)に辰野金吾(東京駅などを設計)の設計によってレンガ造りの重要文化財に指定されました。
19世紀末のノーマンショーの影響を受けました。
旧・日本銀行京都支店の中のカウンター
旧・京都支店の中の昔の風景
場所は、京都の三条通りにあり、東海道の終着点の三条大橋から京都市内を突き抜ける明治・大正時代のメーンストリートでした。
ここには、日本銀行のほか、中京郵便局、第一銀行、不動貯金銀行(SACRAビル)などが建ち並び、今も重文や登文な8つのアンティークビルが並びます。
この重要文化財の旧・日本銀行京都支店のホールにて、「京の三条まちづくり協議会」の講演とパネルディカッションがあり、小生もパネラーとして参加しました。
「三条通りの近代洋風建築群・・・デジタル化時代を楽しむ」というタイトルです。
講演会(前田さん、中川さん)とパネルディスカションは、完全リモートでユーチューブによる配信です。
◆前田さんの講演は非常に面白い内容で、「いかに文化財をラーニングしてもらうか、文化財をキャラクターに見立ててアピール」されました。
「モダン建築クロニカル」(年代記の意)
「旧・日本銀行京都支店」をキャラクターに見立ててストーリが展開されます。
「京セラ美術館」(京都市立美術館)のキャラクター
「モダン建築」
日本文化をバーチャルで色々なスタイルで体感する
非常に面白い映像でした。
◆中川さんの講演
LiDAR(レーザーでイメージ画像をつなぎ合わせて立方体にする技術)でノートルダム寺院を復元する。
文化財保存には最適で素晴らしいテクノロジーです。
◆パネルディカッションでは、「3D映像で文化財を楽しむ・・・」が議論されました。
小生も西陣織あさぎ美術館で新登場の「モバイルの動画ガイド」を紹介しました。
また、「LiDARのテクノロジーをインフラとして活用し、文化財の復元に役立ちますね。
全国の登文会のネットワーク活動として、各地の各文化財をデジタルで紹介しようと進めています。」と申しました。
三条通りの中京郵便局(1902年築、京都市・登録文化財)
欧州の伝統である基壇・胴部・頂部の三層構成。イギリス風ルネッサンス様式
SACRAビル(1916年築、国・登録文化財、ツカキ㈱所有)
ほか、三条通りには色々な洋風建築が並びます。
後記
11月23日(火、祝日)に三条通りの洋風建築の見学会があります。(主催;京の三条まちづくり協議会)
興味ある方は、弊社までお尋ねください。
ありがとうございました。