2022年1月14日 (金)
近所散歩・・・白川をたどる
京都の南北を流れる鴨川と東山連峰の間を流れるのが白川(しらかわ)です。
北白川、白川通、疎水と白川、祇園界隈・・・多彩な文化、京都の香りがする白川です。
淀川水系の鴨川支流で一級河川であり、流域は花崗岩が沢山あり、石橋が沢山作られ礫質砂層により白砂(石英砂)が沢山産し「白川砂」として珍重されています。
比叡山のふもとの白川山が源流で、左京区を流れ(通称、北白川)、京都市動物園の東南にあるインクライン・疎水の合流点へ白川が流入します。
数百メーターだけ、疎水と白川は合流し西へ流れ、やがて国立近代美術館の南側で分流します。(ここからが、昔は「南白川)と言われた)
近代美術館の横を流れる疎水。
分水界の石碑
東山区を白川は静かに流れます。
昔、この一帯は白川を堰き止めて児童プールして活用されました。
白川沿いに明治時代に南禅寺界隈の別邸の作庭で名をはせた「植治」(うえじ)こと小川治兵衛さんの屋敷は白川沿いにあります。
左岸が植治(植木屋の治兵衛の略)さんの屋敷です。
植治のお隣が並川靖之七宝記念館で登文会の会員さんです。
横道には有名な人気のおはぎやさんがあります。(お正月でお休み)
おはぎの店には、いつも10名位の行列ができ有名です。
白川のこの橋から拙宅の新居まで歩いて3分間です。
白川はかような花崗岩の小さな石橋が沢山掛かっています。
昔の生活用水の跡があります。
知恩院の古門の門前にある古川町商店街です。
この橋は、古川町橋(通称、白川一本橋)です。
別名、行者橋とか阿闍梨橋(あじゃりはし)とも言われます。
日本名橋100選の番外として選定されている有名な橋です(@_@)
比叡山の延暦寺の千日回峰を達成した行者(阿闍梨)は粟田口の尊勝院(拙宅のお隣の寺)に参詣し祀られている元三大師に報告します。
行者が京の町に入洛するときに最初に渡るのがこの橋です。
この橋の10メーター横が知恩院さんの古門です。
この古門から古門前通りが始まりますがお茶屋街であり骨董品店があります。
この古門前通りの一筋南が新門前通りで京の一流骨董品店が軒を連ねます。
白川の南岸に京町家が続き祇園の縄手通りへと流れます。
町家の瓦屋さん
祇園新橋・・・三百年前に開かれ祇園発祥の花街で「町並み保存地区」となっています。
辰巳大明神・・・弁天の遣いである白蛇が祀られ、技芸上達、商売繁盛の祇園の氏神さんとして信仰されています。
火除け地蔵・・・鎌倉時代にお地蔵さんの化身である小僧さんが家事を知らせてくれたそうです。
大和橋・・・江戸幕府によって石橋として掛けられ、明治45年に架け替えられました。
ここから、白川は鴨川へ合流します。
白川は東山界隈から祇園にかけて流れる文化、情緒豊かな川の流れですね。
興味ある方は、白川散歩に喜んでお供します(^_-)-☆
是非、お声掛けください。