2022年3月25日 (金)
東京の真ん中の不思議な空間
先日、東京の九段下に行きました。
丁度、皇居の北にある武道館では大学の卒業式があり、靖国神社は賑わっていました。
このすぐ近くにある不思議なお屋敷に行きました。
百年程むかしに建てられたスペイン様式のお屋敷です。
玄関に入るとパティオがあり吹き抜けの優雅な大理石の階段です。
水が吐き出されスペイン広場を彷彿させられます。
実は、「旧山口萬吉邸」であり、登録文化財です。
1927年に内藤多仲(後年、通天閣や東京タワーを設計)の設計
1923年に関東大震災があり、構造計算をして耐震設計が見直された時期でありました。
山口萬吉氏は、新潟県長岡市出身の実業家。
彼のアーチを多用したスパニッシュ様式の建物、家具が非常に価値があります。
素敵な応接間でソファとともに長椅子(ベンチタイプ)は、5,6人掛けられる陪席を作っています。
地階は大工の作業所があり、昔、古いお屋敷で使うスパニッシュの家具や調度品を制作したそうです。
日本座敷があり実に繊細の好みのいい作りです。
天井がヒノキで作られ贅を尽くした日本間です。
お風呂はホーローのバス、すべてがクラッシックです。
あたたかくなるといい浴室ですが、冬場はなんとも寒そうな大きなふろ場で、お湯もすぐ冷めそうなホーローのバスタブですねぇ”(-“”-)”
小生は貧乏性かユニットバスの密封式の暖かいバスがいいですねぇ(^_-)-☆
2階はひさしが深く、テラスも廊下のような快適性があります。
3階は開放的なテラスがあります。
緑青の吹いた昔のトイが現役で使われています。
この建物は非常に開放的に作られ、建物と外部が一体となっています。
広い庭はシュロが南国情緒ですが、いい形の灯篭やつくばいがあり都心の真ん中ですが小鳥が沢山やってきます。
不思議な空間でひととき癒されました・・・