2022年9月7日 (水)
「お蚕さま(おきゃーこさま)展」、扶桑町へ行きました(^^)/
「愛知県・登録文化財の会」のご案内で土曜日に扶桑町に行ってきました。
扶桑(扶養家族の「扶」で桑にたすけてもらうの意)という町名から明らかなように、「桑が主役、蚕(かいこ)様は神様」の養蚕農家の集落です。
ここは登録文化財の「川田家住宅」で、昔の養蚕農家です。
左は小栗会長(愛知登文会)と酒井さん(川田家の娘さん)です。
川田家のお座敷。
酒井さんのお母さんは昭和22年に滋賀県の彦根市の材木商の富裕な家から川田家に嫁いでこられました。
彦根は仏壇や欄間の産地で、立派な彫刻の欄間や黒柿の銘木の欄間があります。(お嫁入りに持参か?)
大きな屋敷の2階は蚕棚(かいこだな)があり養蚕場でした。
屋根裏の巨大な梁(はり)がある小屋組みが見えます。
扶桑町の昔の地図でグリーンはすべて桑畑でした
蚕の卵・・・極小の卵でこんな紙に蚕の2万個の卵が生みつけられているそうです。
桑の葉のカッター機(すべて手動です)
酒井さんの幼い時の話と、小栗会長(自動車工学の教授)の機械に対する注釈は実に面白かった(^_-)-☆
お蚕さんが桑の葉を食べて大きく育ってきました。(写真)
お蚕さんの桑の葉をいれる竹皿
段ボール製の繭(まゆ)の巣箱
繭の毛羽立ちを取りはぶく道具
養蚕農家が繭(まゆ)を出荷すると商人に買い叩かれるので、農家が出資をして組合で製糸工場を作りました。
繭の買受書や組合の出資の資料
2階の蚕棚と隣接して居間がありました。
おきゃーこ(かいこ)さんが主役ですから家族の生活は2階でお蚕さんと共に暮らしていたのですね。( ^)o(^ )
嫁入り衣装・・絹の打掛や掛下
先祖の宝物として、嫁入り衣装を大事に残しておられます。
川田家の娘さんの酒井さんと記念撮影
酒井さんと養蚕、住まいのこと、登録文化財の保存活動などを熱く語り合いました。
ありがとうございます。
小栗会長(愛知・登文会)のご案内で近くの犬山城(国宝)に行きました。
小栗会長は愛知県の南の半田市にある小栗家住宅(今春から重要文化財)の保存に苦心されています。
酷暑の日となり、大汗で犬山城に登りました。
さすが名城です。
国宝のお城は、犬山城、彦根城、松本城、姫路城の4つですね(^^♪
昔のままで迫力があります。
お殿様の成瀬家が保持されていました。
木曽川の堰です。
犬山城の城下町です。
登録文化財のレストラン「奥村邸」でフレンチをご馳走になりました。
ありがとうございました。
後記
蚕は、卵から幼虫~成虫になり、さなぎ(繭)を作り、蛾(ガ)となって飛び立ち卵を産みます。
私共も近江商人として子供のころから躾けられ育っていきます。
我が人生を蚕に見習い振り返りました。
・20~35歳代・・・起業家(新会社を起こしてチョビッと成功したクソ生意気な青年)
・35歳~50歳・・・後継者(37歳で喜左衛門襲名、父の見習い、本業の再構築)
・50歳代・・・・・経営者(51歳で父91歳で没、M&Aで事業を拡大)
・60歳から・・・・商人、投資家(不動産と財務)、社会活動家(世間よしの実践)へ
今年で73歳、書生っぽい青臭いジイさんとなりました。
お蚕さまが蛾(が)になったようにヨタヨタと飛んでおります。
そんなこと言ってたら、おきゃーこさまに叱られるがや”(-“”-)”