2022年12月23日 (金)
登録文化財の会、12月見学会
京都の登文会(登録文化財所有者の会)の12月例会は、会員の文化財を訪ねる会です。
今日は京都の西の桂にある山口家住宅(苔香居)と嵐山の松尾大社へ行きます。
◆松尾大社の前に23名の会員が集まりました。
古代の京都は、渡来人である鴨一族の上賀茂神社・下鴨神社、そして秦(はた)一族の松尾大社が有名です。
松尾大社は酒の神様でも有名で多くの醸造家の信仰を集めています。
来年の干支のウサギの巨大な絵馬が掛かっています。
会員全員で本殿での正式参拝をし、2礼2拍1礼を代表(小生)に合わせて仲良くお参りしました。
神職のご案内で神社の庭園の見学です。
重森三玲(1896-1975)の作庭で、「曲水の庭」です。
同じく「上古の庭」です。
磐座(いわくら)にむかって参拝です。
神亀のお参りしてご利益を!
重森三玲作の「蓬莱の庭」
◆松尾大社から西山の街道を半時間歩きました。
鈴虫寺は大変な賑わいのようです・・・
南天の実がたわわです。
浄住寺は紅葉の頃が最高でしょうね。
◆いよいよ山口家住宅(苔香居)です。
広大なお庭、茶室を見学して寒いので母屋に入れて頂きました。
籠が吊っています。
先代のお祖母様までこれを使っておられたそうです。
ワタシャ貧乏性ですから、誰が籠をかつぐのか心配してしまいます。
懐かしいおくどさんですね(^^♪
お祖母様は衣裳持ちでタンスが11もあったそうです(@_@)
きものの虫干しを見せて頂きましたが、おびただしいきものの田畳紙(たとうし、包み紙)には、「何月何日、初釜でどのきもの・帯を使ったか」が克明に記入されています。
この膨大な衣装の着用記録は「衣裳の女性史」として貴重な史料です。
これは祇園祭の長刀鉾の帯です。
あたたかいお部屋で当主の山口さんのお話です。
田中峰子さん(冨田屋)からご挨拶がありました。
実に楽しいひとときでした。
◆夜になり、苔香居から山口さんのお世話で料理屋の「や満六」へ行きました。
今回、お世話をして頂いた橋本眞次さん(白沙村荘)の挨拶と乾杯
美味しいお料理です。
全国・登文会の役員さん、左から小栗さん(愛知登文会)、青山事務局長(大阪登文会)、寺西会長(大阪登文会)
左から、原田ご夫妻(千鳥屋オーナー)、玉垣母娘さん(十四春書旅館オーナー)
大西さん(順正)、杉林さん(北村美術館)、家内、河井さん(河井寛次郎記念館)
山本ご夫妻(仁風庵)、上田晋先生、山口さん(苔香居)
河井さんの近況報告(河井寛次郎記念館)
十四春旅館の玉垣女将さん
多方面で大活躍、文化財愛好家の原田さん
書家の上田晋さん
締めのご挨拶は大西さん(順正)
夜は更けて会員全員、阪急の上桂駅まで歩いて京都・大阪・愛知への帰宅の途につきました。
山口さん、お世話になり有難うございました。