2023年1月11日 (水)
奈良の至宝・・・春日大社へお参り
春日大社は、平安京の守護と国民の繁栄を祈願して、768年に創建され世界遺産に指定されています。
中臣・藤原一族の氏神さんでもあります。
祭神が白鹿に乗って来たので、奈良では鹿が神の使いとされています。
奈良時代さらに平安時代も崇敬を集め、鎧・刀剣や色々な文化財が奉納され、国宝・重文に指定されているものが多く、「平安時代の正倉院」と呼ばれています。
うっそうとした鎮守の森です。
神の使い
春日大社の大鳥居
入口に祓戸(はらいど)神社があります。
大鹿の銅像の前に清めの水があります。
祓戸神社へお参りをしてから、春日神社の正殿にお参りします。
春日大社です。
春日大社の若宮です。
参道には春日灯篭がずらりと並びます。
奈良公園のシカ・・・遠方に奈良国立博物館が見えます。この博物館は明治28年(128年前)仏教美術を中心に収蔵、展示されています。
鹿せんべいを買ったら、待ってましたとばかり鹿が集まってきました。
シカは私のコートのポケットに顔を突っ込んだり、コートの背中を口でつかんだり・・・
早朝のせいもあり鹿は腹をすかして鹿せんべいをとっても欲しがります。
なんぼでも鹿は集まってきます。
じっと立ちすくんでいたら、何十頭のシカの群れに取り囲まれます。
そんな時は歩いてドンドン移動をするとシカの列は長くなり、シカの密集から逃れることができます。
大きなシカはジャンプしてせんべいをとります。
遠目にはシカに襲われてるように見えるでしょうね・・・まあ、現実もそんな感じです。
鹿せんべいはこれでおしまい・・・
やっとシカはあきらめて開放してくれました。
でかいシカが集団で人間を取り囲んでせまってくると大迫力ですね。
奈良ホテルで泊まりました。
クラシカルなホテルはいいものです。(登録文化財)
興福寺の五重塔が猿沢の池のむこうにあります。
シカに見送られて奈良を後にしました。
後記
奈良はインド・中国からのシルクロードの終着点として、中国(隋、唐の時代)の仏教経典や漢字、唐の律令、芸術など多くの文明を直輸入しました。
文物だけでなく、鑑真和上や多くの僧侶、学者、職人たちが大勢、奈良にやってきました。
奈良時代(710‐794)の都・奈良は、中国の都・長安を模して造られました。
しかし桓武天皇は、実力ナンバーワンの藤原一族や東大寺(華厳宗)・興福寺(法相宗)など仏教勢力が強すぎる奈良を避けて、794年に京都へ都を遷都します。
京都は、唐風から和風になり、漢字もかなへ、中国の文芸一色から日本人の美意識を満たす源氏物語や小倉百人一首などが盛んになりました。
ただ今、西陣織あさぎ美術館では、「王朝びとの美意識」が始まります。
平安王朝から1200年続く美の流れです。
是非、ご覧ください。