2023年3月27日 (月)
初のラリック展に挑戦しました。
私の道楽に「ラリックのガラス工芸」の収集があります。
プロの目からみれば、「しょうもないコレクション」であります。
・・・しょうもない=関西の方言でつまらないこと・・・
道楽が嵩じて、ツカキスクエア1階ロビーでミニ企画展をしました。
アホなワンマン社長の思いは暴走しやすく、弊社の澤田学芸員の尽力でこんな形になりました。
ルネ・ラリック(1860‐1945)
彼はフランスのシャンパーニュ地方で生まれ、パリで育ちました。
16歳で、パリの装飾美術学校で学び、20歳でイギリスに留学しました。
22歳から女性向けの宝飾デザイナーとして活躍し、37歳でレジンドヌール賞を受章。
1900年のパリ万博で宝飾作品は大きな注目を浴びました。
1908年、ラリックはコティの香水瓶の注文を受け、以降、ガラス工芸に主軸を変えていき人気ガラス工芸の工房となりました。
◆花瓶<セイロン>、1924年製
オパルセントガラスでインコを制作。植民地主義の潮流で、貴族の趣味は、熱帯の異国情緒あるインコやオウムのモチーフはアールデコ期に大流行しました。
◆花瓶<桑の実>、1930年製
オパルセントに余白部分はサチネ(艶消し)技法で表現
桑の実(フランス語でミュール)を浮き彫りで仕上げる
◆女性像<シュザンヌ>、1925年製
旧約聖書に登場する美女「シュザンヌ」がモチーフ
ラリックの制作を支えた愛娘シュザンヌがモデルと言われています。
◆カクテル・シェーカー<トメリー>、1927年製
トップ(外フタ)、ストレーナー(中フタ)、ボディ(筒ビン)から成り立ちます。
◆花瓶<アヴァロン>、1927年製
アヴァロンは美しいリンゴの樹が立ちならぶ楽園「恵みの島」だったといわれています。
アーサー王の終焉の地でもありました。
◆花瓶<エスカルゴ>、1920年生
大きなカタツムリの殻を平らな円形の花瓶にデザインしました。
宝石のオパールような神秘的な色ガラスの効果を狙いました。
◆香水瓶<ゆり>、1920年製
ドルセ―社の香水「ゆり」のためにデザインされました。
次の機会に展示中の「西陣織あさぎのアールデコの世界」を紹介します。
小生の道楽の第2弾は、有田焼の陶磁器を練っています(^o^)丿