2023年4月5日 (水)
馬酔木(あせび)と幼い頃の五個荘の思い出
「馬酔木」は、ウマがこの葉を食べると毒にあたり酔うようにふらつくと言われています。
アセビはアシビともいい「悪し実」ではないとも言われます。
五個荘の拙宅(先祖の家)の庭園には、昔からアセビ(ツツジ科)が群生をしており、4月には満開になります。
5月なるとつつじが満開となります。
4月の最初の日曜日、近江の五個荘に帰りました。
◆勝徳寺(浄土真宗大谷派・お東さん)の永代経があがるのです。
小さなお寺ですが、曽我住職のご一家は実に檀家さんの面倒見がよく、感謝をしています。
この日は、お寺でお年寄りに交じって読経をしました。
拙宅は代々、檀家総代(複数いますからお飾り総代です)で年に3回お参りします。
◆大城神社(菅原道真公を祀る)では4月中旬は収穫の豊穣を願って春祭りがあります。
神輿(みこし)、大太鼓、大鐘が馬場から神社を巡行します。
大橋宮司さんに挨拶に行きました。 お祭りの神輿の担ぎ手が少なく、少子高齢化の象徴のようなこの村では悩みの種です。コロナが明けて3年ぶりのお祭り復活です!(^^)!
春祭りが終わると5月連休でカエルの大合唱の中、田植えが始まります。
田舎の道を歩いていると、ご近所さんや親せきにあい、ついつい道端の話が長くなり盛り上がります。
生まれ故郷は有難いものです( ^)o(^ )
◆拙宅に帰り、邸内を西村大工さんと巡回しました。
玄関は松や草木が超元気です。
昔の台所ですが、風呂場の水がわずかに漏れていてガス風呂の火が付き慌てて対処。
たまには点検しないと大変なことになります(*_*)
文庫蔵は大丈夫、道具蔵も点検です。
蔵の中身は大したものは入っていませんが、建物維持が大変です。
北蔵は町並み保存地区の助成金を頂き、修理をしました。
◆日本庭園は「前庭」が大事で、客間からのぞく前庭で全体の格式がきまります。
前庭のこの苔むした岩、私の子供の頃、岩の下の部分をバスの入り口のステップに見立てて、バスごっごをして遊びました。
◆庭の中門です。
この中門は、父が大修理をしていわく「“孫もの”(子を飛び越して孫の代までも大丈夫な工事)の修理をしてやった」と子の私に自慢をしました(^o^)丿
父のおかげであります・・・
庭の手入れは、植木屋の花繁さんに先代からお世話になっています。
中々、おしゃれな植木屋チームで、植木を正方形にカットしたり、ハート型のカッティングしたり遊び心があります。
築山の頂上が滝口になっており、ここから水が流れ出て川となります。
川底は石でおおわれていますが。石と石との間の目地(メジ)が割れると川の水の流れが消失します。
川床の修理管理は重要であります。(松の木の根っこが川床を壊します)
子供の頃、育てて頂いた庭・・・お守をしっかりしないと・・・
曾祖父のお気に入りの井戸・・
築山は私の悪ガキ仲間のチャンバラごっこ(竹を80センチできり、刀のようにベルトにさしてサムライになるのです)のメーンの戦闘場所でここは陣地の砦(とりで)でした。
木綿風呂敷で顔をおおい、月光仮面ごっこや、丹下左膳は大流行でした(^o^)
蔵から刀(真剣、商人用の道中差し)をこっそり出してきて、ホンマ物のカタナでチャンバラごっこをしました。
文字通り真剣勝負で刀から火花が散りました。
この秘密の遊びはだれから漏れたのか、急に蔵の刀は消えました。
築山のてっぺんにあるカイズカイブキの巨木
この巨木の頂上はトンビの巣になっており、ヘビやネズミの骨が沢山ありました。
この巨木は子供の頃の遊び場で、板を持って上がり見張り台と作りました。
近所の人が、「あのボン、木から落ちよるでぇ・・・」と幼い私は見張られていました。
五個荘に先祖の家があるのは、曾祖父母、祖父母、父母のおかげ
保たれているのはお寺、神社、近所の方のおかげ
修理・維持できているのは北川信一さん、大工の西村さん、植木屋の花繁さんなどのおかげ、
市役所、近江商人博物館・・・なんか一杯、お世話になっている方の顔が浮かび、感謝の念がこみ上げてきました。
ありがとうございます<(_ _)>