2023年5月22日 (月)
中国からの訪日研修ツアーが復活です。
今年の4月末から、熱心な中国の企業の経営者が日本へ視察・研修に来られています。当社もこの1ヶ月で、中国からのツアー数社、韓国からのツアー1社を受け入れました。
中国の経営者は、ビジネススクールに通いMBA・経営修士を取得され、経営ノウハウを高め、人脈作りに励み次の成長ステップを踏むことへ邁進しています。
小生は、中国の経営者へ「近江商人の三方よし講座」を提供していますが直近の経験談です。
これは、先月の韓国のツアーです。
先週は北京の高名なビジネススクールご一行が来社されました。
非常なハードスケジュールで、東大、京大などの大学、さらに日本の大手企業を訪問され、著名な日本のCEOが熱く語り(同時通訳)、来日された中国のCEOはレベルの高い学びをされます。
どこかの国の海外視察は、半分観光、半分仕事とはおよそ意気込みが違います。
さあ、メンバーが勢ぞろいで研修スタートです。
小生から拙宅の「長者三代の鑑」(家訓)の掛け軸の話です。
これをどう解釈するか、それぞれの意見が出ました。
「富、三代続かず」
「親苦労して、子楽して、孫乞食する」
色々な意見がでました。
CEOは若い方が多いので、色々な意見、立場が飛び交い白熱しました。
研修団の意識が高く、経営者同士互いの学友としての親密度の高さを感じます。
当社の伝説の「親父のちびたエンピツ」
これは、先代の喜左衛門(五代目、1909-2000)が朝3時から起床して仕事をしていました。
クロ、アカ、ミドリのちびたエンピツが入ったガラスビン30個ほどが、父の押し入れから出てきました。
「親父のちびたエンピツ」の感想・意見が色々と出ました。
倹約!、働き者!、子供へのきびしい教育!、時間を大切に!、色々な意見がいっぱい出ました。
思わぬ意見が出て、笑いあり和気あいあい、研修団の相互理解が深まり、ディカッションは貴重なひとときです(^^♪
お互いの生まれ育ちの環境に違いがでたり、世代の差であったりで、互いの人生の違いを感じさせます。
私は永年、海外の企業家に対して、日本的経営の源流「近江商人の三方よし」講座をさせて頂きました。(講義とディスカッションで2時間程)
大概、訪日研修団のテーマは、「百年経営」や「事業承継」です。
聞いて頂いている中国の経営者の方々よりも、実は話し手の小生が一番身にしみて勉強になります。
誠に有難いことです。
研修団からのオファーで、中国の女性陣は「きもの体験」をご要望でしたので、試着体験会(無料)をしました。大興奮で記念撮影大会となりました。
男性陣には「西陣織あさぎ美術館」の鑑賞をして頂きました。
最後に記念撮影です。
とても濃密なひとときでした。
ありがとうございました。
後記
海外からの研修団のハードでレベルの高い勉強ぶりを見て、日本の現状に非常に危機感を持ちます。
東アジア勢に負けぬ向上心、行動力、成長志向が我々に必要ですね。
たぎるファイトを持ち続けたいものです。