2023年10月25日 (水)
「滋賀の登録文化財・所有者の会」(登文会)の初めての勉強見学会
本年の7月に設立された滋賀・登文会の秋の研修(会員宅の訪問勉強会)がありました。
まず、滋賀県の愛知川町の料亭の竹平楼(登録文化財)を訪問しました。
明治初年、明治天皇が東京への道中、中山道の愛知川宿の竹平楼にご休息にお越しになり、また、復路も重臣を従えてお立ち寄りになったということで碑が建っています。
まずは滋賀・登文会が設立して初めての研修会でご挨拶です。
若林副会長が司会進行です
滋賀・登文会の兼子鐵秀会長(西教寺役員、法連寺の住職)のご挨拶
事務局長の小泉夫妻
渋澤栄一翁の墨蹟
「しっかり仕事に励め」という意味だそうです。
明治天皇のご休息跡の玉座と竹平楼の女将が説明
明治天皇の御影
この玉座や広間が登録文化財となっています。
いよいよ食事会です。
右から小泉ご夫妻、若林さん・・・
左から柴山さん、・・・
教林坊の廣部住職、法蓮院の兼子さん
竹平楼の西村庄司社長さん・・お世話になりありがとうございます。
記念撮影
次は、五個荘宮荘町の宮荘神社です。
宮荘神社の前にある教林坊別院(旧松居九右衛門邸)への訪問です。
立派な前庭です。
教林坊の廣部住職の話
上段の間
昔、久邇宮様がお越しになり滞在され、東久邇宮様用に設えたトイレです。
久邇家は昭和皇后様のご実家であり、東久邇首相のご実家でもあります。
日本初の水洗トイレだそうです。
一文字の手水鉢
立派な蔵です。
千両箱を持ってみました(^_-)-☆
ズシリと重かった(^o^)丿
明治・大正時代の調度品です。
昔は、電話機に呼び出しベルが付いていて、電話交換局の女性に「石塚31番から京都34の1101番へ」の頼むと、取次いでくれた思い出があります。
お台所
昔の両替商のお帳場がありました。
猪の目窓を背景にして・・・
安土の石寺にある教林坊さんの本坊です。
紅葉と竹林で有名は庭園があるお寺です。
茅葺(かやぶき)の書院です。
本堂の本尊霊窟(石室)と廣部住職
遠州庭園
池に亀石があり鶴島が対をなしており、奥の高いところに説法岩があります。
名残惜しく書院で休憩です。
兼子住職の締のご挨拶があり、ここでお開きとなりました。
竹平楼さんの老舗料亭の暖簾と文化財を守る姿勢にはいつも感銘を覚えます。
教林坊の廣部ご住職の強靭な文化財復興への情熱、自ら大工仕事をこなされるス―パーマンのようなエネルギーにひたすら感服しました。
参加した登録文化財の所有者は、強い刺激を受けて感謝を述べつつ帰途につきました。
ありがとうございました。