喜左衛門ブログ:President Blog

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2024年3月15日 (金)

早春の近江八幡での休日

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滋賀県の近江八幡市は古い町で織田信長が築城した安土城と隣接する地にあります。
信長の没後、豊臣秀吉の甥っ子、豊臣秀次(1568-1595)がひらいた八幡山城の城下町として栄えました。
城下の八幡堀は水運をつかさどります。

近江八幡の日牟禮(ひむれ)八幡宮では3月中旬に春を呼ぶ祭「左義長」が行われます。

その左義長の1週間前に茂山千三郎一門により日牟禮八幡宮にて狂言が奉納されました。
小生も永年、お世話になっている熊谷遼子さん(94歳)が狂言の舞台に立たれるというので鑑賞に行きました。・・・遼子さんの娘さんが源氏香などで有名な早川香菜先生です。
狂言のはじまりから雪が舞い、神社の野外ステージの能舞台は極寒です。
演目は「魚説法」です。

兵庫の漁師が「にわか出家」して、旅に出て都人に急に召し抱えられました。
急に説法をせがまれ、困り果てた「にわか出家」の漁師は、知っている限りの魚の名前を並べ立て、奇妙な説法を始めます。

「寝音曲」の狂言を演ずる太郎冠者の茂山千三郎さんと主人役の黒川亮さん

笑いに満ちた狂言で万雷の拍手でした。

狂言のあと近くの老舗料亭の「宮前」で食事会
雪の舞う狂言で冷凍人間になった小生らは少し暖を取りました。
狂言をされた熊谷遼子さん(94歳)が元気でお茶目な様子で登場されました。


左から土屋さん、家内、熊谷遼子さん

八幡堀をへてヴォーリス学園に行きました。


この学園の講堂で、「文化財資産の負債化を防ぐ」というシンポジウムがありました。

小生は「登録文化財所有者の会」の京都の会長を拝命していますので参加しました。


非常に勉強になりました。

少し近江八幡を観光しました。
「白雲館」(旧八幡東学校、明治11年に建築)

昔、八幡商人らがおカネを出し合い、学校を建設しました。
余りに寒いので日牟禮八幡宮にもどり境内の「たねや」(和菓子屋)の茶店でおぜんざいを食べました。

日牟禮神社の宮司さんの娘さんがたねやさん(山本家)へ嫁がれました。

ウィリアム・ヴォーリス(1880―1964)アメリカ人で建築家、宣教師、実業家

彼が創業したメンタームの近江兄弟社

近江八幡の西川甚五郎邸は1566年創業で450年以上の歴史を誇ります。
「ふとんの西川」で有名で現在も東京日本橋に本店があり盛業です。



近江八幡市は五個荘金堂町と同じく重要伝統的建造物群(いわゆる町並み保存地区)として近江商人屋敷のなつかしい町並みが続きます。
ここは小生の祖母の実家があり、父(養子)の故郷でもあります。
ともに近江八幡にうまれ五個荘へ嫁ぎ、小生は五個荘で生まれ育ったしだいです。

寒さに凍えながら帰宅し、すぐに熱い風呂に入り「冷凍人間」は解凍してやっともとに戻りました。
あ~寒かった”(-“”-)”
やっと生きた心地がしました!(^^)!
ありがとうございました。