2024年3月25日 (月)
三方よし講座「近江聖人、中江藤樹を知ろう」で勉強会
NPO三方よし研究所の事業委員会の主催で、近江商人に大きな影響を与えた中江藤樹の生誕の地で研修会がありました。
中江藤樹(1608‐1648)は、関ケ原の合戦の年に近江の高島(びわこの西岸)にて生まれました。
会場は中江藤樹記念館です。
片桐理事です。
中江藤樹先生・・・朱子学から陽明学に傾倒された儒学者で多くの弟子を抱えた実践の指導者です。
塚本理事長(小生)の挨拶
「5年前、NPO三方よし研究所のメンバー8名で、中国の浙江省にある王陽明(陽明学の祖)の生家を訪ねました。また、お世話なったトウ先生(立命館大学の経営学の先生)の故郷である山東省の曲阜に儒教の祖である孔子の生家(世界遺産)があり、是非、訪問したいものです。」
田中恵里子委員長の研修の趣旨説明
中江彰先生による「中江藤樹の生涯について」の話
中江藤樹書院、ここで昔、中江藤樹が門人に講義をしました。
中江藤樹の書「知良致」。五事を正す・・・「貌言視聴思」がよくなれば良知に至る、
・穏やかな顔つき
・思いやりのある言葉
・澄んだ眼で物事を見つめ
・耳を傾けて人の話に耳を傾け
・まごころを持って相手に接する
・・・がなによりも大切と説きました。
王陽明の肖像です。
中江藤樹記念館に隣接して陽明園があります。
見事な中国式庭園ですねぇ・・・
お隣の藤樹神社です。
中江藤樹が少年の頃、母の手が貧しさでアカギレで苦しんでいると聞き、矢もたまらず「アカギレの薬」を入手して遠路、母に届けます。
母は、修業先を抜け出てきた息子を厳しく戒め、修業先へ戻しました・・・有名な親孝行の逸話です。
中江藤樹の儒式の墓
玉林寺にある中江藤樹の彫像
いよいよ「藤樹書院」です。
中江藤樹一門の位牌
ここで上田先生の講話がありました。
中江藤樹は門弟のことを同志と呼んで共に学び、村人にも分け隔てなく接し皆から愛慕されました。
この上田先生は84歳で元中学の校長先生ですが、今も英語の授業をされているそうです。
この講話に同席されていた元・高島町長が言われるまでは、上田先生は全くの好々爺でした。
「中江藤樹の里」の人達は、400年昔の中江藤樹の教えが染み込んでいて、皆、門下生として「五事を正す」(前述)を実践されています。
岩根専務理事もにこやかに
左から北野副理事長と中澤副理事長、中江藤樹を囲んで
能登川から参加の田附さん
田中さん、中澤さん、平田さん
今日は清々しい学びの一日でした。
ありがとうございました!(^^)!