2024年4月30日 (火)
第150回記念公演「都をどり」を楽しむ・・・
京の春の歳時記・・・・
京都の伝統ある花街(舞妓、芸妓がいる花まち)は5つあり、「祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒」を称して五花街(ごかがい)と言います。
その中で最大勢力は祇園甲部で、井上八千代先生(京舞の人間国宝、5代目)が芸舞妓を厳しく仕込むので有名です。
さて家内と甲部歌舞練場に来ました。
1873年に建築され国の登録文化財に指定されています。
「都をどり」の舞妓さんのきものの展覧、今回の京舞のテーマに応じて作られます。
お庭を見学です。植木のお手入れ、松の剪定にもお手間がかかっていますねぇ・・・
池が風情を誘います。
滝が清流の音を響かせます。
ツツジが満開。
季節感たっぷりのお庭拝見でした。
歌舞練場の格天井と2階桟敷です。
「総をどり」(春)
明治5年から開始・・・「都をどりはヨーイヤ、サァー」との掛け声で踊りが始まります・・・
源氏物語のテーマに取り入れ、名芸妓さん、若い舞妓さんらが舞踊の中に情感を込めて演じます。また春夏秋冬の風情を演出します。
「夕顔垣根納涼」(夏)
「須磨明石」(秋)
「雪景色鷺舞」(冬)
丁度、1時間きっちりの都をどりでした。
諌山宝樹画伯が描く令和6年の「都をどり」のポスター
諌山(いさやま)さんは、大阪出身で京都市立芸術大学の日本画を専攻、NHK「光る君へ」の衣裳デザインはじめ幅広く活動。
橋本眞次さん(白沙山荘・橋本関雪記念館)が応援する芸術家集団のお一人で、いつも仲良くさせてもらっています。
頑張ってください!!
井上八千代さん(人間国宝)のプロデュース力には驚きます。
1年がかりで構想を練り、振り付けを考え、役付けを振ります・・・大変なお仕事です。
八千代先生の厳しさはつとに有名で、一糸乱れぬ舞台とお客様を楽しませる芸の精神は見事ですね。
素晴らしい伝統芸能ですが、まさに祇園甲部全体が人間国宝ですねぇ(@_@)