2024年5月7日 (火)
Y.S.N.(ゆっくり、しっかり、のこす)
5月の連休中に室町を歩いたら、面白いきもののイベントに遭遇しました。
(KG+のイベントです)
出品の主催は㈱矢代仁(やしろに)
さんです。
創業300年で老舗の呉服業界では超名門です。
「お召し」(西陣織の高級な織物のきもの)で有名で、百貨店や高級呉服店に卸しています。
㈱矢代仁さんの本社前の昔の店舗(現在は和菓子屋さんに貸している)奥の蔵で開催していました。
落ち着いてモダンないでたちです。
蔵の中は昔の矢代仁さんの多くの店員さんが住み込んでいたらしく、大きな「おくどさん」があります。
YSNのコンセプトがわかりやすく書かれています。
受付に矢代真也さん(㈱矢代仁の取締役、34歳)がいたので話かけました。
今迄、東京の出版関係(?)にいたらしく、その道では有名人のようです。
東京から矢代仁さんへ跡取りとして去年に帰ってきたようです。
まずは、おめでとう!(^^)!
初対面の矢代真也さんに館内の写真撮影の許可をえましたのでブログで紹介します。
昔の縞模様の見本帳です。
彼の友人(アーティスト、文化人)らが「矢代仁の特徴」をアートとサイエンスの視点で解明しています。
柄の進化と織の技術・・・「江戸時代の柄」×グラフィックデザイナー
ミクロとマクロに見えるもの・・・「江戸時代の柄」×美術史研究家
AIの視点で柄を解析する・・・「江戸時代の柄」×プログラマー・デザイナー
矢代真也さんのプロデュース力と彼の仲間の熱量がみなぎっています。
のぞきこむ・・・織物の内部にダイブする
織物の表面を3Dで10倍に拡大再現して表面の違いを体感する
3Dプリンターで作成した表面を触ると違いになんとなく納得しました。
強撚糸(糸を強くねじる)の絹糸を、整理加工して織物の中で糸を暴れさすと独特の風合いになる(PCで大きく拡大してみせる)
これだけの仕掛けを作るのは大変でしたね。
矢代真也さんは「お店のひと(彼が最若手)は、矢代仁の製品の展示がなく、黒でプリントされた白いスクリーンだけでの展示なので不本意できょとんとしていた(@_@)」そうです。
しかし、古いきもの業界に超老舗から「新星が現る」(^_-)-☆
非常にうれしく心強く思いました。!(^^)!
日本庭園に砂紋が作られ、とても趣味の良い老舗の光景ですね。
この「YSN」の展示は、5月12日まで(午前11時―午後5時)あり無料です。
場所は、室町通り押小路上ル西側です。
実に楽しい空間でした。
ありがとう(^^)/