2024年9月24日 (火)
大阪市立美術館の内藤栄館長さんを訪問しました
大阪のあべの交差点の北東にてんしば、大阪市立美術館、動物園などがあり、大阪の文化ゾーンを形成しています。
あべのハルカス(高さ300メーター、日本2番目に高いビル)のすぐ近くです。
通天閣(高さ106メーター、1912年さらに1956年に2代目が建設、登録文化財)が見えてきました。
シンボルキャラクターはビリケンさん。大阪のシンボルタワーです。
いよいよ大阪市立美術館です。
黒田藩邸(福岡)の門
大阪市立美術館(通称;天王寺美術館)の偉容
只今、2年半に及ぶ改修工事中で2025年春の竣工オープンです。
今日は西陣織あさぎ美術館の企画展「シルクロードの煌めき」に合わして、11月13日(水)に講演会の開催を予定しており内藤栄館長(大阪市立美術館)に講師の依頼に参上しました。
只今、改装中の美術館は閉館しており電話をすると、暑い中、内藤栄館長が直々に公園までお迎えに来て頂きました。
内藤栄館長さんは、筑波大学で芸術学を専攻され、サントリー美術館、そして奈良国立博物館で仏教工芸を研究され、舎利荘厳で博士号を取られ、正倉院展の開催をされました。仏教芸術の権威でありシルクロードについて研究されています。
我々の西陣織に対して、奈良時代の高貴な仏画はすべて刺繍で、細い糸で撚りが強く緻密な刺繍で保存状態が非常に良いとのこと、後年は糸の光沢を求めて平糸の使うため保存状態がよくないようです。鎌倉時代以降は、仏画は布教にために安価な版画などに置き換わっていったそうです。
興味深い話を沢山伺うことができました。
美術館同士の悩みが共通し、和気あいあいの楽しい意義あるひとときでした。
誠に有難うございました。
大坂夏の陣のおり、豊臣と徳川の合戦の場所となった茶臼山(高さ26メーター)は、後年に住友家本邸となりましたが大阪市に寄付され、さらに庭園(慶沢園)が寄贈され、1936年に大阪市立美術館として建設されました。
大阪の実業家は多くの美術品(中国美術、日本画など)を寄付し、阿部コレクション(東洋紡)、山口コレクション(三和銀行)、小野コレクション(小野薬品)など素晴らしいコレクションが館内に林立しています。
西陣織あさぎ美術館の松井マネージャー
茶臼山にこんな池や橋があったんだ(^^)/
てんしばからあべのハルカスが一望です。
大阪のビリケンさんVS鳥取の砂
ビリケンサイダーは旨かった(^^)/
ところでビリケンさんは通天閣の守り神だが、日本の神様か?
調べると、1908年にアメリカ人のフローレンス・プレッソがデザイン特許をとりました。アメリカ生まれのキャラだったんだ(@_@)
後期
大阪市立美術館は懐かしくあり、新たな発見あり、内藤栄館長さんのお人柄、研究の学識に触れ、実に有意義なひとときでした。
西陣織あさぎ美術館の講演会
◆2024年11月13日(水)午後4時から午後5時半まで
◆ツカキスクエア8階ホール(美術館は7階)
◆講師、内藤栄先生(大阪市立美術館館長)
テーマ「シルクロードと古代日本―正倉院宝物、當麻曼荼羅を中心に―」
◆無料(お申し込みは asagi-museum@tsukaki.com まで)