喜左衛門ブログ:President Blog

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2025年1月17日 (金)

新しい美術品がデビュー

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昨年末に散財して買ったお宝の話・・・
まずは、エミ―ル・ガレ(1846-1904)
2025年4月は大阪万博ですが、1900年にパリで万博が開催されました。
当時は、アメリカやドイツが重工業で国力が増し、電気の発明で世の中が急速に変わってきました。
パリでは1900年の新世紀の万博で、テクノロジーと新しい芸術でフランスをアピールしようとしました。
1889年に完成したエッフェル塔に、1900年には「動く階段」(エスカレーター)を設置しました。
芸術産業宮(アンヴァリッド)~1900年パリ万博写真集より~

当時の最先端テクノロジー「動く歩道」

今の空飛ぶタクシーのイメージか・・・
わくわくするような1900年のパリ万博の空気感が伝わってきます。

1900年頃のパリはアールヌーボーの時代。
エミール・ガレは、古い体質の家具業界と建築業界、そしてガラス工芸への理解不足の中、パリ万博では端っこのブースしか与えられませんでした。
「孤独な憩い」と名付けられたガレのショーケース

しかし、世界はこの小さなショーケースに注目が集まり、ガレは万博の審査委員会で家具部門とガラス部門で金賞を獲得、諸外国の美術館はこれらの作品を競って買い上げました。フランス共和国はガレにレジオンドヌール勲章を与えました。
写真の右端の作品がこれ(現物)です。
「シクラメンの花器」(1900年製、ガレ)



一目で気に入りました・・・(^^♪

◆伝統工芸の若手作家の作品
祥瑞染付・花入「玉堂佳器」(幹山繁太氏、清水焼)


手作りの味のある作品です。

「黒柿の花器」(佐竹泰宏氏、山中木地師)


黒柿(天然木)の木目の美しい作品です。

アンティークなガレの作品と若い伝統工芸作家の作品です。
美術品は人生の味わいあり楽しいですねぇ。