2025年4月18日 (金)
英国からジョニーウォーカーさんご夫妻、島本先生が来訪
イングランドの北部、ハリーポッターの魔法の学校がある古城の近くからジョニーウォーカーさんご夫妻が「西陣織あさぎ美術館」へお越しになりました。
「浮世絵~北斎と広重~」(版画と西陣織)が今回の企画展のテーマです。
19世紀、欧州の絵画は教会とアカデミアの重圧のなか、新しいものへの欲求が高まってきました。
そこへ日本から浮世絵が欧州へ入ってきたのです。
浮世絵のテーマは、町の酒場や遊女、役者絵、名所の風景など人々の欲望を満たす自由闊達なモチーフでした。
欧州では宗教絵画など絵のテーマは限られており、浮世絵の自由さと絵の構図の面白さ、不要な部分は雲どりで省略するなど、あっと驚く浮世絵の魅力に欧州の若いアーチストは飛びつきました。~ジャポネズリの流行~
モネやゴッホも浮世絵に夢中になりました。(ゴッホの絵)
逆に西陣織あさぎはゴッホのひまわりを織りで表現しました。
ジョニーウォーカーさんご夫妻と島本先生と私は浮世絵談義で盛り上がりました。
モネのスイレンの池の丸橋にて・・・ジョニーウォーカーさんご夫妻と島本先生
島本先生(京都CSR研究会を主宰)と小生
日本の伝統工芸「西陣織」をくまなくご覧頂きました。
近江商人の三方よしの発信地である当社の別家室をご覧頂きました。
158年間の弊社の幹部(番頭さん)の肖像画を見て、ジョニーウォーカーさんご夫妻は大喜び(^^)/
我が家の父(5代目)と祖父(4代目)と曾祖父(3代目)、
初代と2代目は江戸時代なので写真や絵がありません。
我が家の家訓、「積善の家に必ず余慶あり」
(よい行いを積む家には子孫に慶びごとがある)
つまり、「世間よし(社会貢献)をすると子孫は幸福になる」という意味です。
ジョニーウォーカーさんの質問、「この8つの漢字に中の善とはどれで、ハッピネス(幸福)はどれですか?」
実に急所を得た質問です。
我が家の家訓「三代の図」の掛け軸
初代(下)は朝から晩まで働き、2代目(中)は裕福になってお茶会を楽しみ、3代目(上)は破綻して犬に吠えられえています。
これを見たジョニーウォーカーさんは「スピリッツ(志)とハードワーキング(勤勉)が生活習慣の中のテーマ、大事なことですね。」
弊社の応接間でジョニーウォーカーさんご夫妻と島本先生と小生で議論となりました。
ジョニーウォーカーさんはIT企業で成功され、ビジネススクールでMBA(経営修士)の勉強をされ、なんと近江商人も三方よしも知っておられました。
奥さんのデボラさんは宝石作家で著名な方です。
ここで宝石談義となりました。
実に楽しい有意義はひとときでした。
再会を約束してお別れしました。
ありがとうございました。